救急患者の受け入れ体制はどうなっていますか?

 診療に従事する医師は,診察・治療の求めがあった場合,正当な事由がなければ、これを拒否することはできない
 これを応招義務という。(医師法19条)

 それでは正当事由とは何だろうか。
 医師の不在または病気などにより事実上診断ができない場合は正当事由があるとされる(昭和30,8,12厚生省医務課長回答 )
 往診を求められたが、天候不良で往診が不可能な場合もこれにあたるとされる。(昭24,9,10厚生省医務局長通知)

 それでは診療時間外はどうか。
 休日夜間診療体制をとる地域で,当番医を教示して断るのは,正当とされる(昭49,4,16厚生省医務局長通知)。
 それ以外は拒否できないということになるだろう。
 手術中などで適切な処置が困難な場合には,拒否は正当とされる(昭39,10,14厚生省総務課長通知)

 専門外であることを理由として拒否できるであろうか。
 診察の緊急性、患者の状態,専門外の内容によって一概に決められないが、診療義務があるとされる場合が多いと思われる。
 判例では、緊急な場合には,専門外でも拒否できないとされているものがあり,この場合にも、医療ミスの責任を免れないから転医させなければならないとするものがあり,悩ましい。

 診療拒否の正当事由は,一律に決めることはできず,ケースバイケースである。